ペルソナ設定の基本3項目のうち、『誰に』についての解説です。
この項目で考えていくのは、
『あなたがサービスを提供していきたい相手』を徹底的に明確にしていくことです。
その人の状況や気持ちが手に取る様に分かるくらい想像することがポイント。
この記事で解説する内容を理解して
しっかりとワークを行っていくことで、
届けたい相手に刺さる発信をすることが出来ます。
誰に?を考える時の前提条件
一般的なペルソナ設定の説明とは、
商品のターゲットとなる顧客像を
たった1人に絞り込むくらいに想像して
その人に向けて発信をしていく
というもの。
実はこれ、私が教えるペルソナ設定ワーク3項目のうち
『誰に』に当たる部分でもあります。
ただ実際に設定する項目には違いがあるかもしれません。
いわゆる『プロフィール』のような項目はあまり重要視していないのです。
『誰に』を設定する前に…
まず、『誰に』を設定していくに当たって前提としておきたいことは、
自分が出来ないこと、経験してきていないことは、
相手に教えたり価値提供をすることは、ほぼできない。
ということ。
- 起業で月10万円稼いだ事もないのに、月100万稼ぐ方法は教えられない
- 子育て経験のないOLが、夜泣きに悩む新米ママの悩み相談には乗れない
自分が実際に経験して乗り越えてきたからこそ教えられるし、
その教えに説得力が生まれるんです。
『誰に』をスムーズに設定する方法
そのため、『誰に』の設定に最適なのは【過去に悩んでいた頃の自分】をターゲットにすること。
過去の自分のように悩んでいる人に、自分が乗り越えてきた方法を教えることが出来るからです。
同じ事を経験してきたからこそ、その時の気持ちを深く理解できますよね。
お客様には何か不安や悩み、あるいは理想や夢がある。
あなたの商品はそれを解決できるものである。
だとすればペルソナ設定で深めていくのは
その悩みや不安、理想や夢に関わる周辺の情報を設定していくこと。
俗に言われるペルソナ設定の
- お名前
- 住んでいる場所
- 家族構成
- 職業
- 趣味
など、プロフィールのような項目をあまり重要視していないのは、このような考えから来ています。
『誰に?』ワークとその考え方
では『誰に?』の設定ワークと、その考え方についての解説です。
大切なのは、お客様の理想を叶える為に自分の商品が何を出来るのか?
その周辺事情を、徹底的に深めて具体化していくこと。
お客様の悩みや理想の状況を深めていくことが本当に大切な部分。
情報発信をしていく上で重要な土台となります。
「自分の商品のペルソナさんのことは、誰よりも理解しています!」と
自信を持って言えるくらいに深めていきましょう!
具体的な設定項目としては、
以下の通りです。
- どんな悩みや不安を抱えているか
- 普段はこんな事ばかりでウンザリしている
- 今までどんな行動をとってきたのか
- その結果は?
- その時の感情は?
- それに対してどんな対策を取ってきた?
- 自分の理想を叶えている第三者にどんな感情を抱いている?
- そんな自分についてどう思う
- どんな事が得意で何が苦手か
- 過去に1番大きくつまずいていること
- 成功体験は何か
- 理想の状況とはどんな感じか
- 家族や人間関係の理想と現実
- そのお悩み解決に成功してこんなマインドでありたい
- そのお悩み解決に成功してこんな事を実現したい
- 価値観や優先順位はどこにあるか
- 普段の行動パターンや思考の癖
※このワークを行う際の注意点ですが、自分の商品が解決出来る悩みや不安についての書き出しをして下さい。
商品に全く関係の無い悩みや不安を書き出しても、あまり意味がありません。
上記の項目について、1つひとつ具体的なエピソードを想像して
状況が鮮明にイメージ出来るくらいまで徹底的に深めていきましょう!
ワークを行う際のポイント
【誰に?】ワークを行う際のポイントは、抽象的な表現にならないこと。
ペルソナの状況を
- 何か映像を見ているかの様に
- 実在している誰かの様に
鮮明に想像できるくらい明確にしていきます。
『誰に?』ワークの例
分かり易いように例を挙げてみましょう。
思考パターンを考えるワークで、『人の顔色を窺いがち』と一言で書き出した場合。
『人の顔色を窺いがち』の一言ではワーク回答としては全く足りません。
具体的にどんな状況に置かれた時に、誰に対してどんな理由で顔色を窺ってしまうのか。
そこまでしっかり考えないとペルソナの顔は見えてこないのです!
- 【パターン(1)】
- 多忙なOLさんがたまには有給を取って、羽を伸ばしたい。
でも気難しいおじさん上司が居て、なかなか言い出せない。
休み申請をするタイミングを狙って、常におじさん上司の機嫌を見て顔色をうかがう。
そんな生活にうんざりしている。
- 【パターン(2)】
- 義理の両親と同居しているので、夕飯の準備は嫁である私の役目。
本当はおしゃれな洋食やCAFE風メニューを作って子供達を喜ばせたいけど、義両親の反応が悪い。
なんでいつも義理両親の顔色を見てメニューを考えねばいけないのか?うんざりする。
どちらも『顔色をうかがう』だけど、状況はまったく違います。
この状況の違いを想像できていないと、
その人にピンポイントで刺さる声掛けができないということなのです!
『誰に?』ワークで、こんなに差が出る!
では【パターン(2)】の人に対して、
- いつも他人の顔色ばかりうかがう毎日に疲れていませんか?
と語りかけるのか?
- 義両親の喜ぶメニューばかりで自分が食べたい物を作れない生活。
大好きなオムライスを作って、子供が喜ぶ顔を見たいのに、、、
顔色うかがった自炊生活ストレスの塊!!!
より細かく状況を想像して、脳内で映像が浮かぶくらい明確にする。
だからこそ、その人にかける言葉が具体的でその人だけに向けられる表現になるということ。
情報発信とは、それの繰り返しです。
どれだけ相手の事を想像して、その人の状況に寄り添った言葉をかけてあげられるか。
それが『刺さる表現』への第一歩です♪
そこをしっかり理解しているから、
- 訴求のしかた
- 商品の魅せ方
- 関心の持たせ方
- 共感を抱いてもらう表現
- ワードチョイス など…
ペルソナさんに刺さる表現が出来るようになっていきます。
とても重要なワークとなりますので、時間をかけてでも
しっかり設定していきましょう。
※以下のリンク先にワークPDFがありますので、ダウンロードして自由に書きこんでみましょう。